何かを知る前と知った後で、その対象への気持ちがパーッと変わることがあります。

 

先日テレビで、いなり寿司が世に生まれた背景について話している方がいました。

後から自分で少し調べてみたところ諸説あるようなのですが、その方が言っていたのは、江戸の三大改革のひとつである天保の改革における贅沢禁止令の影響説でした。

 

高価な寿司を販売していた鮨屋は取締りの対象となってしまったため、困った鮨屋が頭をひねって考えついたのが『いなり寿司』だったとのこと。

 

この説だとすると、いなり寿司は、制限のあるなかで生み出されものということになります。

そのようなものが世の中にどんどん浸透していき、いまや欠かせない存在となっているということは、制限の内容は違えど似た状況下にある私たちの現在にとって、明るい希望となるようなことだなと思います。

 

今後この背景を思いながら食べるいなり寿司からは、美味しさにプラスして心もパーッと元気になりそうな気がします。

 

鮨屋の方の工夫魂を見習い、国民的大ヒットなものを生み出すのはなかなか難しいと思いますが、小さなことでも&短期間であっても、自分的大ヒットなものを見つけられたらと思います。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。