鈍感になること、敏感になること

子どもの頃に好きではなかった大人味なものを美味しく食べられるようになったとき、『自分もいろんな味がわかるようになったな』と良い気になっていたのですが、先日思わぬ事実を知りました。

甘味や苦味などの味は、舌にある味蕾(みらい)というセンサーで感じているそうなのですが、中高年になるにつれ、味蕾の細胞が減少したり感度がにぶくなることにより、少しずつ味がわかりにくくなるとのこと。

味覚の感じ方の変化の原因は味蕾によるものだけではないようですが、センサーが発達して大人の味をわかるようになったのではなく、にぶくなったせいで美味しく感じるようになるというのは、少しザンネンでありつつおもしろい現象だなとも思います。

一方で、味覚とは逆に、敏感になったと感じることもあります。
子どもの頃と比べて気候が変わってきているせいもあるのかもしれませんが、寒暖差など気象の変化に対し、数年前くらいから自分の身体が敏感に反応するようになってきたと感じています。

近所に一人暮らしをしている高齢の方がいらっしゃるのですが、冬の間はお会いする度、「寒さのせいか体調が優れない」とお話しになっていました。
ところが先日お会いした際、「元気になってきて、地元に車で遊びに行こうって気も湧いてきた」と、張りのある声でとても嬉しそうに話してくださいました。

私自身も、暖かくなってきて身体がより動くようになってきたことを実感していたので、その方の気持ちを、いつも元気満々だった昔よりは実感をもって理解できたことを嬉しく思いました。

相手の「嬉しい」という想いに心から共感できたとき、それは自分にとってとても大きなよろこびとなり、爽やかな良い気持ちに満たされます。

これからも、鈍感になることもあれば敏感になることもあると思いますが、それによる不安もよろこびもまわりとシェアして、軽やかにすすんでいけたらと思います。

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