厳しい寒さが続いていますね。
手紙で時候の挨拶を考えるとき、感覚的に、『その(時候の)言葉のイメージほどは寒くないよな…』などと選択に迷うことがありますが、ここのところそんな迷いは必要のないレベルの突き抜けた寒さで…。できる限りあたたかくして体調管理につとめたいものです。

さて、今回はストレスについて考えていきたいと思います。
いまではストレスという言葉を聞いたことがないという人はいないかと思いますが、カナダの生理学者ハンス・セリエが初めて“ストレス”という言葉を用いました。

ゴムボールを指で押さえるとへこんでしまうように、外部からの刺激が加わると人間の体はそれに反応し変化をします。この外部からの刺激のことを“ストレッサー”といい、ストレッサーによって引き起こされる心身の状態を『ストレス』とよびました。

例えば、今まで快適だった部屋の温度が急に上昇すると、汗をかいたりイライラしたりすることがあります。この場合、急激な温度上昇がストレッサーとなり、汗をかいたりイライラした状況がストレスとなります。

ストレスは、受けるストレッサーによって様々な種類があります。

〈ストレスの種類〉
●物理的・化学的ストレス:騒音、寒暖、薬物、大気汚染など
●生理的ストレス:過労、睡眠障害、栄養不足、ウイルスなど
●心理的ストレス:対人関係、不安、欲求不満、緊張、恐怖など

※現代では、パソコンや携帯電話、地球温暖化など新しいストレッサーもどんどん増えています。

生活の中では上記のような様々なストレッサーがあり、限度を超えると精神的にも身体的にも様々な症状となって現れます。

〈ストレスサイン〉
●精神的ストレスサイン:イライラや情緒不安定、やる気の低下、不安感など
●身体的ストレスサイン:頭痛、動機、胸痛、呼吸困難、食欲不振、不眠めまいなどの自律神経失調症の症状

上で挙げたストレスの種類をながめていると、『ストレス』と『変化』には密接な関係があるように思えてきます。

例えば騒音であれば、程度にもよるとは思いますが、生まれたときからその音がある環境ならば何らかの対策をしたり、場合によっては慣れることもあるのかもしれません。
しかし、自らor隣人の引っ越しや、近くで建設がはじまるなど何らかの変化によって気になりはじめるものではないでしょうか。

対人関係も、入学や就転職など、変化のある状況下では心理的によりエネルギーを必要とするかと思います。

最近いろいろな媒体でセルフケアに関する記事を目にすることが増えてきましたが、ある精神科医の方がこう言っていました。

「自分を愛するとは、自分によりそうこと」

酷寒の候、生活に変化があったときにはより自分の心身の状態に寄り添い、推奨されているセルフケアに取り組みたいものです。

次回はそのセルフケアについて考えたいと思います。

(スタッフ:木村)