こんにちは、社会保険労務士のくーさんです。
今回は、職場づくりにおいて避けては通れない「問題社員への指導」についてお話しします。
まず理解しておきたいのは、「見て見ぬふり」は問題の先送りであり、結果として他の社員の士気を下げ、職場全体の空気を悪化させてしまうことです。「あの人には何を言っても無駄」と感じた時こそ、管理者としての役割が問われます。
問題社員への対応の第一歩は、感情ではなく「事実の把握」です。遅刻や業務怠慢、パワハラ発言など、具体的な事実を確認・記録し、冷静に向き合う姿勢が必要です。
指導の際に大切なのは、相手に「納得」してもらうこと。「頭ごなしに叱る」では反発を招くだけです。「なぜその行動が問題なのか」「どう改善してほしいのか」を明確に伝えることで、初めて指導が前向きなものになります。
また、言った・言わないのトラブルを防ぐためにも、面談内容の記録を残し、必要に応じて第三者の同席も検討しましょう。1回で変わらないことも多いですが、誠実な対話の積み重ねが信頼を築きます。
問題社員への指導は、管理者にとって精神的にも負担のかかる課題です。しかし、職場の健全さを守るためにも、早めの対応と冷静な判断が大切です。どうか「見て見ぬふり」をせず、勇気を持って一歩を踏み出してみてください。