前回のブログでは、何か出来事が起こったとき、そのことに対して『心身の準備が出来ている』と、結果(反応)が違うというようなことを書きました。

 

そこで今回は、アメリカの臨床心理学者アルバート・エリスのABC理論と、それに関しての自分の考えをお伝えしたいと思います。

 

まず、ABC理論のABCとは、以下の通りです。

 

◆A(Activating event)…出来事

うまくいったり、いかなかったりと毎日様々な出来事にあう。

 

◆B(Belief)…信念、受け止め方

その出来事をどう受け止めるか。受け止め方により感情や反応が違う。

 

◆C(Consequence)…Beliefの結果として発生する感情や反応

受け止め方によって、幸福と感じるか不幸と感じるか違いがあることをいう。

 

ABC理論とは、Aの出来事に対してBの考え方をすることによってCの感情が生まれる、というものです。

 

たしかにそうだと思う一方で、個人的な実体験として、A(出来事)が自分にとって受け止め難い内容であればあるほど、B(受け止め方)に至るまでに心の準備が必要だということです。

 

Aがなかなかハードなことだったときに自分が実践しているのは、感覚的なことなのですが、その出来事を受け取らずに、『近くに置いておく』というものです。

 

Aが衝撃の強いことだったとき、自分の場合はまず咄嗟的に不安や焦りや怒りなどが出るため、冷静にB(受け止め方)に辿り着くことができません。

 

そこで、いつの頃からか、受け止める準備ができるまでは自分の中には取り込まず、近くに置いておくことにしようと考えるようになりました。

 

置いている間に段々と衝撃もやわらいで受け止める準備がととのい、その後、冷静になって明るい受け止め方ができるようになると感じています。

 

Aに対してすぐに結論を出す必要があるときには、置いておくなんて悠長なことは言っていられないのですが…。

 

それにしても、過去にも現在にも、色々な考え方を提示してくれる方がいます。

提示してくれるものを有り難く思いながらも、人はそれぞれ皆ちがうので、ちゃっかり自分用にアレンジしたりして明るく軽やかに進んでいけたらと思います。

 

(スタッフ:木村)