ここ数年でオンラインショップを利用する機会が増えましたが、不正アクセス防止のため2段階認証を取り入れているサイトが多くなってきました。

その際のセキュリティコードについて、4桁や6桁などさほど桁数が多くないにもかかわらず、いつもヒヤヒヤしながらなんとか記憶して入力しています。

認証されるとちょっとしたクイズに正解したときのような気持ちになれるので、記憶できるうちはコピー&ペーストせずに、その小さなスリルを楽しみたいです。

 

ということで、今回は『記憶』について考えていきたいと思います。

 

人間は忘れる動物だといいますが、人間には記憶の容量があり、その容量は生まれたときから変わらないといわれています。

そして、人間の記憶は、『短期記憶』と『長期記憶』という2つの貯蔵庫のようなものに分類されているといわれています。

 

●短期記憶

電話番号を聞いてすぐに記憶をするのがこの短期記憶です。容量が小さいため数秒間でその記憶は消えてしまいます。脳内の大脳辺縁系の一部である『海馬』がこの短期記憶の形成に重要な役割を果たしているといわれています。

●長期記憶

覚えたことを忘れないように保存をしておきたい情報は長期記憶で保存をします。ここには、数分前から数年までの記憶を保存しておきます。電話番号を何も見ずに覚えていられたり、小さい頃からの記憶が残っているのは、この長期記憶に保存されているからです。

 

〈記憶のしくみ〉物理的刺激(経験)→短期記憶→長期記憶

 

なお、長期記憶はさらに、言葉で表すことのできる『顕在記憶』と、車の運転や水泳のように体で覚えている『潜在記憶』に分けられます。

 

いわれてみると、たしかに一言で記憶といっても色々な種類がありますよね。

 

記憶について、個人的には、『忘れる』ことには良い側面もあると実感もしていますが、容量があることを考えると少々寂しい気持ちになります。

 

これまで生きてきた中には、ずっと覚えていたい出来事がたくさんあります。

そこで忘却への対策として、大切な思い出は書き留めておくようにしています

 

以前読んだ、医師の方が書かれた記事に、『懐かしい』という感情は『安全・安心』につながる大切な感覚とありました。

 

短期記憶と長期記憶に加え、第3の記憶の貯蔵庫としてノートを取り入れ、たまに読み返すことで懐かしさを感じホッとしながら、また新しいことも記憶していきたいです。