前回のストレスに関する内容に続いて、今回はセルフケアについて考えていきたいと思います。 厚生労働相のホームページでは、「“自分のできる範囲で自分の面倒を見る”こと。これが『セルフケア』の基本」とあり、具体例として以下の内容があげられています。 ・体を動かす ・今の気持ちを書いてみる ・腹式呼吸をくりかえす ・「なりたい自分」に目を向ける ・音楽を聞いたり、歌を歌おう ・失敗したら笑ってみる 出典:厚生労働相ホームページ「こころと体のセルフケア」 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/index.html?_fsi=GLdXCVEZ 上記以外にも、散歩をしたりアロマをたいたり習い事や趣味をしたりなど色々あるかと思いますが、無理せずその日の自分の状態に合わせて取り入れることも大事なことだと思います。 自分に合ったお気に入りのケアによってリフレッシュできたりほっこり癒される時間を意識的につくり、自分を大切にしたいものです。 なお、少し話はそれますが、私がメンタルケアについて学習していた際、カウンセリングを行なう上では『傾聴』という聴く力が必要であることをまなびました。 傾聴とは、こちら側が聞きたいことを“聞く(Hear)”ことではなく、相手が言いたいことや伝えたいことを受容して、共感的に“聴く(Listen)”ことです。 個人的な考えですが、セルフケアを行なう前にまず大切なのは、自分の声を自分が傾聴する(自らの感情に気づいて寄り添う)ことではないかと思います。 また、セルフケアについてぼんやりと考えていたら、学生時代に所属していたバドミントン部の顧問が、チームメイトのスーパープレーにより皆が大喜びしているときにこんなことを言ったのを思い出しました。 「今みたいなスーパープレーというのはスーパーピンチのときに生まれるもの。大事なのはそこまでピンチな状況をつくらないこと。」 心身がスーパーピンチな状態になったときにもうまく切り抜けられる方法があったらよいのですが、それには難しい部分もあるからこそ、いま自分でできるセルフケアが注目されているのだと思います。 まさにいまこれからの時期は、暖かくなり草木が芽吹きはじめることから『木(こ)の芽どき』とよばれ、気温の変化が大きく心身の調子を崩しやすい季節として知られています。 日々手軽に取り入れられるケアを実践し、新たな季節を少しでもすこやかに過ごしていけたらと思います。 (スタッフ:木村)