先日ある講演を聴きに行ったのですが、登壇された3名の方はそれぞれがご自身の理念にそって多くの取り組みをしていらっしゃり、良い刺激をいただきました。
世の中には、いろんな力やスキルをお持ちの方が沢山いらっしゃるのだと改めて気づかされました。
さて、今回は私が取得したメンタルケアカウンセラー資格の学習内容のなかで、一番興味を持った内容をお伝えします。
それは『ソーシャル・スキル』についてなのですが、ソーシャル・スキルとは、“社会技能”ともいわれ、社会の中で生活していくために必要な能力のことです。
WHO(世界保健機関)ではこの能力のことを「日常生活の中で出会う様々な問題や課題に、自分で、創造的でしかも効果ある対処ができる能力」と定義しています。
具体的には、ソーシャル・スキルには以下のような能力があるといわれています。
・問題解決能力
・創造力豊かな思考
・クリティカルに考えていく力
・意思決定
・効果的なコミュニケーション
・対人関係スキル(自己開示、質問する能力、聴くこと)
・自己意識
・共感性
・情動への対処
・ストレスへの対処
内容を見ると、普段の生活の中で意識して行なっていることもあれば、さほど意識していないこと、何となくしていることなど様々です。
ただ、力やスキルをこのように具体的な言葉で提示されると、漠然と自分がしていたことが整理され、自分が補いたい内容も浮かび上がってきます。
そして、色々なスキルについて自らを振り返ってみたとき、ある人の言葉が自分のソーシャル・スキル形成に大きく影響していると感じました。
その人は中学時代の友人で、当時サッカー部に所属していました。
彼が何かの機会に書いた作文を先生が学級通信でとりあげてくれたのですが、そこにはこのように書かれていました。
「サッカー部の顧問の先生からいつも言われる、『自分で考えて、自分で行動して、自分で責任をとる』ということを忘れずにプレーしていきたい」
この文章を読んだとき、率直にカッコイイと思い、感動しました。
中学生だった私には、自分の生活に落とし込んで考えたとき、最後の『責任をとる』はいまいちピンとこなかったので、『自分で考えて行動する』の部分を心に切り取らせてもらい、それからの生活で大切にしていきました。
彼とのリアルな会話ではそんな話は出なかったと思うので、作文を書く機会&学級通信に載せてくれた担任の先生と、サッカー部の先生の素晴らしい指導に感謝しています。
ソーシャル・スキルは、例えば本に書かれている知識を実践して出来上がっていくこともあれば、日常生活の誰かの言葉や行動から学んで身になっていくこともあると思います。
多くのモノやコトやヒトに出会い、スキルを身に付け、すこやかに毎日を過ごしていけたらと思います。
(スタッフ:木村)